終わってなんていない | ☆

終わってなんていない

今日…正確には昨日で震災から1年


メディアはこぞって1年という月日を強調して
地震、津波という天災を過去に置き換えようとしているように見える


地震、津波…あの惨劇から1年が経過した


地震国日本


いつも眠る時に身を任せている大地
生活する上で、社会を構成する上で、全ての礎である大地


それが揺らぐ事で発生する二次災害
建物の倒壊、津波、土砂崩れ…


復興という名前の下に色々な活動がされていても
今も被災地の人達は不自由な生活を強いられている


覆水は盆には帰らない


バカな政治屋連中が堰き止めている義援金
名前が変わるだけで何も変わらない国の姿勢
 
1年という月日は経ったけれど
被災地の時計は止まったまま
何かを無くした人 誰かを亡くした人 そして全てを失くした人
 
被災地の時計が止まったまま365日という日数が流れただけで
実際には何も終わってなんていない、過去の事ではないのだ


天災は誰のせいでもない、それに誰にも完全な予知はできない
それは仕方ない事だと思うが


それでも


実際に被災地の人達の時計がもう一度回り始めるまでは
震災は終わってなどいない
 
あるべき物があるべき場所にないという不自由
瓦礫の山、放射能、自分が生まれ育った場所に戻るという気持ち

被災した町の人間ではない私が言うのはお門違いだけれど
全てが解決するにはまだまだ時間がかかるだろう
 
少しずつでも復興している町をテレビで見て人の強さを感じる反面
被災地の現状を「1年前」と過去にすり替えようとしている数々のメディア


何かを失った人の気持ちの全てを
何も失っていない私がわかるわけがない


それでも被災した人達の苦労を少しぐらいはわかりたいと思う
 
復興を…とかお見舞い…とか
そういう美辞麗句を私は言えないけれど


メディアが騒ぐ程過去の話ではない
今も震災は終わってなどいないのだと思う